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2023年 9月 11日 秋で勝つために ~考え方~
こんにちは。担任助手の井上です。
今回は「秋に勝つ」ためのお話を致します。
秋になり、勉強に関して苦悩する機会が多いと思います。
ですが、そんな時こそ
「勉強を楽しむ」
ことをご提案します。
その楽しさの本質は「もっと知りたい」という好奇心であり、
今回はそれがそそられるようなお話を致します。
日本史でも有名な天智天皇は
以下のような和歌を残しています。
『秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ』
(秋の田に作った仮小屋にいると、屋根である苫の目が荒いので、私の袖は霧に濡れてしまう。)
如何でしょうか。風景描写が分かりやすく、形容詞を用いずとも
物寂しさがありありと伝わる和歌ですね。
ではこの和歌に何か違和感は覚えないでしょうか?
答えを申し上げると、
「農民の生活を、激動の時代を生きた天皇が、これほど鮮明に描写できるのか」
というものです。そして、実際にこれは
「農民の秀逸な和歌を、天皇名義で公表した」
という説が有力です。
如何でしょうか。この和歌について、または天智天皇や彼が生きた時代について
「知りたい」という思いが
芽生えてきたのではないでしょうか。
このような思いが芽生えてきたときが、
「楽しむ」チャンスです。
このようなチャンスメイクを、日々の勉強でも
実践していただきたいと思います。
「この勉強の面白い部分はどこだろう」
「解説にはこう書いてあるけど、こうも考えられないかな」
このように、目の前の勉強に「裏まで」のめりこむことが、
勉強を楽しむ際のポイントです。
そうすると、自然と「表」の知識も入ってきます。
(今回であれば「○○を××み : ○○が××なので」という文法など)
2学期となり、時間の少ない今だからこそ、
勉強にのめりこんで
「どんどん伸びる受験生」になりましょう!